
2025年12月14日にステーションコンファレンス東京にて、ピジョン奨学財団の交流会が行われました。会場には、医学部に在学し、周産期医療に携わる医師を志しているピジョン奨学財団奨学⽣46名が集まりました。さらに、今回は財団の卒業生5名と、役員・選考委員14名にも参加していただきました。全国の医学部に在学しているピジョン奨学財団奨学⽣や先輩医師たちが一堂に会し、親睦を深めることができる貴重な機会となっています。

第一部では、卒業生である先輩医師の方を囲んだ交流会を実施しました。近い距離で先輩医師と話ができ、奨学生からの率直な質問に対し、先輩方が現場のリアルな回答をしてくださり、具体的に相談ができる場になったようです。
続く第二部では、奨学生と卒業生に加えて、当財団の役員や選考委員も参加し、食事を楽しみながらコミュニケーションを深めるプログラムを実施しました。大学を卒業したばかりの初期研修医の先生から、大ベテランの先生まで、さまざまな立場の先輩方と話ができる貴重な時間となりました。また同時に、奨学生同士が交流し、横のつながりを深めました。
第一部:先輩医師への質問会

第一部は、奨学生がグループに分かれ、それぞれのグループに先輩医師一人ずつ入っていただき、グループディスカッションの形で交流を深めるプログラムでした。ディスカッションの前に、参加していただく先輩医師の皆さまに自己紹介をお願いしました。医師となって2~8年目の方々から、それぞれ多様な経験や考えを紹介していただき、奨学生は真剣な表情で聞き入っていました。


グループディスカッションでは、「研修医時代の過ごし方&キャリア形成について」をテーマに質疑応答を行いました。途中で同席する先輩医師をシャッフルし、より多くの先輩の考えや体験を聞ける会となりました。

研修医時代は、研修先の病院や地域によって過ごし方が大きく異なります。そのため、奨学生からは「研修先選びのポイントは?」「出身地ではない、つながりのない地域で研修をしても大丈夫?」など、具体的な質問が出ていました。先輩医師の方々からは医療の現場にいるからこそのリアリティのある回答をしていただきました。
また、キャリア形成については、海外志向の学生が多かったため、環境面や経済面などの質問が出ていました。奨学生からは「同じ大学の先輩から話を聞くことはありますが、他大の先輩方からリアルな話を聞く機会はほとんどないので、とても参考になりました。」「自分の大学で聞いていた話と、他大で伝わっている話が違うこともあり、視野が広がりました。」との声があり、得るものが大きかったようです。
第二部:懇親会

第二部ではピジョン奨学財団の役員や選考委員が加わり、食事を楽しみながら交流を深めるプログラムを実施しました。まず、矢野代表理事より乾杯の挨拶がありました。

「本年、代表理事に就任し、今回が初めての参加となりますが、とても楽しみにこの交流会に臨みました。先ほどの交流会で先輩医師の皆さまのお話を伺い、医療とビジネスという立場の違いはあっても、目指しているもの、そして根底の思いは同じだと改めて感じています。
この財団は2014年に設立され、2015年から奨学生の募集を開始し、現在では毎年50名の奨学生を迎えるまでになりました。設立から10年以上が経ちましたが、この財団はこれからも長く続けていきます。そのためにも、ピジョンは企業として、より良いサービスを提供し続け、サステナブルな組織であり続けることが不可欠だと、思いを新たにしました。奨学生の皆さんには、本日の交流会で得た刺激や出会いを糧に、医療の世界へ羽ばたいていくことを期待し、乾杯の挨拶とさせていただきます。」
乾杯後は、あらかじめ決められたテーブルにつき、食事を楽しみながらの歓談の時間となりました。卒業生の先輩医師による近況報告も行われました。内容を抜粋してご紹介します。
「一人旅が好きで、今年は火山島のアイスランドを訪れ、同じ地球とは思えないほどの自然のスケールに強い衝撃を受けました。こうした旅ができるのは、研修医で時間のある今の時期だからこそ。奨学生のみなさんも、ぜひ今のうちに好きなことに挑戦してほしいです。」(研修医)
「ピジョン奨学生として築いたつながりが、今も続いています。研修先に仲間が遊びに来てくれたり、自分が各地へ足を運んだり、東京で集まって食事をしたり、研修医生活の楽しみになっています。」(研修医)
「夏休みにはエジプトを訪れ、非日常の体験でリフレッシュしました。自宅ではプロジェクターで動画やYouTubeを楽しむことが最近の癒やしです。医師になると忙しくなるからこそ、リラックスできる趣味を持つことが大切だと感じています。学生のみなさんも、ぜひ時間のあるうちに見つけてください。」(研修医)
「医師となって8年目となりましたが、どの診療科を専門にしていても、地方では救急対応ができる医師が求められると初期研修の際に実感したので、現在は小児だけではなく、救急の現場でも経験を積んでいます。3ヵ月前に姪が誕生したのですが、とにかくかわいいです!ピジョン奨学生だった縁もあるので、姪への贈り物にぜひピジョンのものを選びたいと思っています。」(小児科医)
「現在は千葉県の病院に勤務しています。最近はあえて危機的な状況を想定し対応力を高める“産科シミュレーション”の取り組みを立ち上げ、実践的な学びを重ねています。学生や初期研修医も参加できるプログラムもあるので、興味のある方は声をかけてください。」(産婦人科医)
その後、6年生、5年生の現役奨学生の近況報告も行われました。研究や実習、海外留学やスポーツでの活躍など、バイタリティあふれる奨学生の学生生活が伝わってきました!また、これまでの交流会でつながったことをきっかけに、学会や部活の大会などで再会したり、マッチングや留学についてオンラインで情報交換をしたり、この場の交流を学生生活に役立てていることがうかがえました。
最後は板倉業務執行理事より、締めの挨拶がありました。

「今回の交流会では、先輩医師の皆さまが、医師を目指すきっかけや志を胸に難関を乗り越え、現在の道へと進んできた歩みを聞くことができました。中でも、強い志を持って周産期医療を目指す決意を固めたお話が、特に印象に残りました。ここに集まっている奨学生の皆さんも、それぞれの志を持ってこの場にいるはずです。その志が、やがて確かな決意へと変わっていくことを願っています。そして、その決意に結びつく歩みを、財団としてこれからも応援していきたいと思います。」
ピジョン奨学財団の交流会は年2回実施していますが、毎回楽しみにしているとの声を、たくさん奨学生より聞くことができました。
「6年生の先輩方は国試を前にしてもアクティブで、5年生は留学を予定している人が多く、とても刺激になりました。この交流会は、新しいことに興味を持つ機会になります。」
「自分の大学は地方なので、人と会う機会が限られてしまうこともあります。いろいろな人に一度に会って話ができる交流会はとても貴重な場です。」
「大先輩である理事の先生にお話を聞くことができて、知らなかったことをたくさん教えていただけました。」
「医療現場で活躍されている先輩医師の話を直接聞けて、未来に希望が持てました。エネルギーをたくさんもらったので、勉強や部活を頑張ります!」
先輩医師の方々から今もつながりがあるとの話があったように、大学の垣根を超えたピジョン奨学財団奨学生同士の横のつながりは、研修医になっても、さらにその先の進路においても貴重なネットワークとなります。今後も交流を深め、お互いに励まし合いながら切磋琢磨し、周産期医療の現場で活躍することを願っています。






